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  • 2014.09.06 Saturday
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地震@東京都北区

いつものように、仕事が終わったら何をしようかななど考えていた午後3時ころ、少しずつ会社が揺れ始めた。最近小さな地震が何回もあったので、またかと思いながら作業を続けていると、地震はなかなか止まず、倉庫内にあった大量の本がかたかた揺れ始めた。僕と横にいた同僚が手を止めて顔を見合わせるうちに揺れはどんどん大きくなり、高く積み上げられた本が左右に揺れ始めた。

「外に逃げたほうがいいんじゃないですか?」

そんな声にも、まだ信じられず室内で本を見ていると、バタバタバタと本が崩れ始めた。もし地震がきたら・・・?ずっと頭の中で考えていた光景。考えてはいたけど、どこかでそんなことないだろうと思っていたことが目の前で起こっている。どんどん本が倒れていく。同僚の女の子は声にならない声をだして外へ飛び出した。それでも僕は10秒ぐらいは信じられない光景を眺めていた。その後、危険を感じて外へと飛び出した。

外に出れば安心だ。いままで28年間生きていた中での当たり前の認識が一瞬で覆された。地面が左右に大きく揺れ、電柱も目の前の家も揺れている。まるで水の上に立っているかのように足元がぐらぐら動いている。2階にいた他の同僚たちも外へ逃げ出してきて、一緒に初めての事態に息をのんだ。いくら外で、ものが落ちてこないからと言っても全然安心できなかった。むしろ、それ以上の恐怖を感じた。自分が立っている場所が絶対ではないのだ。よく、”地に足をつけて”という表現をするけれど、その地自体が動いて定まらないなんて思いもしなかった。

いつまでも続くかと思われた揺れがようやく収まって、平常心を保とうと思って歩こうとしたら、平衡感覚が麻痺して歩くことができなかった。世界が斜めに見えるような感覚。意識はまっすぐ歩いているのだけど、身体がついてこない。なにかが少しずつずれてしまった。そのとき恐怖心はさらに大きくなり、地震が起こる前の価値観が一変してしまった。もう、これまでの自分ではいられない。そんな言葉にも考えにもならない思いを確かに感じていた。

恐る恐る会社に入ると、大量の本が崩れ落ちていた。もしその中で作業をしていたらという恐怖もあったけれど、常識を覆されてしまったことに打ちひしがれるしか僕にはできなかった。そして、テレビで流れた現実とは思えない地震災害の映像に、言葉にはならない言葉で何かをつぶやきつづけることしかできなかった。

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